2019年 03月 22日
正面通の行きつくところ/嵯峨野線新駅
"正面通の行き着くところ"として、旧島原駅のこと、丹波口駅のことなどなぞってきた
このあたりは今は京都市の中央卸売市場が立地している
東京の築地や豊洲などと違って話題には欠ける
街の発展・・と遠いところにある
現に七条商店街は今や壊滅状態にある
今はと言うと梅小路公園と鉄道博物館というところに期待が集まっている
この真ん中にJR嵯峨野線の新駅が開業した
京都市が新駅名を募集した
一番多かったのが梅小路、梅小路公園、梅小路公園前・・というのが多数を占めた
通りの名としてはこの駅は七条通りの上にまたがってある
南北の通としては朱雀大路(今は千本通)の上にある
朱雀・七条は平安京・京都の玄関である
秀吉の覇権の時代になればそれが丹波街道の出入り口・丹波口に当たる
それこそが正面通の行きつくところ、言い換えれば正面通はそのまま丹波街道につながっていることになる
結局、JRは「梅小路」に変に「京都」と「西」を加えて、「梅小路京都西」にした
変に変なものを加えて変哲もないものにするのはJRのこの頃だ
京都駅の混雑を少しでも分担させたい思いがあったようだ
それは京都市の観光行政の姿勢と一致しているのだろう
市バスのネットワークまで変えて大きなバスターミナルでも作れば可能性はある
やはり嵯峨野線はこの駅がスタートなのだ
極めて穿ったものの見方をすれば京都とこの駅の間の複線化の目途が立たないということだろう
東山阿弥陀が峰から始まって、豊国神社・方広寺の大仏・西本願寺・島原と続いてきた京都の東西の軸は今七条通りが代わりをしている
正面通の消えていくところに今新駅ができても正面通や七条通は連想できない
そのことの方が京都的だ、とセンチメンタルに思う・・・・
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鯵庵(31.3.22)
by ajiankyoto
| 2019-03-22 07:30
| 正面通
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