2019年 06月 06日
醍醐寺は伏見区だけど・・その後/市内バス事情⑧
という書き出しで路線バスとして少し特異な存在の山科急行のことを以前に紹介した
バスは今も走っている、京都八条口と醍醐寺のバスターミナルを結ぶ路線は普通に健在だ
31年の4月から阪神高速の稲荷山トンネルが無料になった
おかげで特異な事象が解消されて普通(一般路線)に普通になった・・という訳である
京都市内でも山科地区は地下鉄は縦断しているけれど市バスが走っていない
京阪バスが市バスの代わりをしている
醍醐寺は旧の伏見街道に面してある
地下鉄醍醐駅からその醍醐寺までは筋が違って少し距離がある
その間は、醍醐コミュニティバスが結んでいる
概ね30分間隔で、数分で行く
このバスは「醍醐コミュニティバス市民の会」が運営している
町内会でバス会社を経営しているわけである
ただし、京都市のヤサカバスが運行を受託運行をしている
もちろん、醍醐、伏見区、京都市の住民であってもなくとも利用することができる
醍醐寺への最短バス路線である
これも、市バスの代替でもあるゆえか敬老乗車証が利用できる
醍醐山は修験道の霊場、醍醐天皇の時代に祈願寺となって発展した
室町時代には権勢を誇った醍醐寺であるが、応仁の乱で廃寺同然であった
秀吉は伏見を隠居城にして京都・大坂と全国に睨みを利かしていた
伏見から醍醐寺までは奈良街道(伏見街道とも言う)ですぐである
このあたりは山城の国宇治郡という、ここは伏見文化圏だとも言える
秀吉がこの伏見の三宝院の再興に援助した
明治になって、神仏分離の政策によって修験道は弾圧された
平成30年9月の台風21号は京都が壊滅するくらいの被害が出た
上・下の醍醐寺ともに多くの建物が被害を受けた
復旧がすんだものもまだ復旧できないものもある
何よりも被害の大きかったのが樹木である
拝観料の必要な仁王門をくぐった人が一様に驚く、醍醐の林が全て伐採されている
近所の住宅が丸見えの裸状態である
京都の世界文化遺産の一つである
300年も400年もなんともなかったものが去年の台風でやられた
打ち壊しにあったみたいな様である
何か裏に大きな変化があるのかもしれない
文化遺産が取り消されるのではないと前後してお参りしてたおっさんの心配である
小生は、明治の廃仏毀釈もさもあらんとの気分であった
以前に少し紹介した"醍醐の水"の販売も今は中止になっていた
寺へ行くバスだけが健在である
鯵庵(1.6.6)