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源公は寅の弟だと思っていた

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「男はつらいよ」、寅さんシリーズに出てくる源公、名前は源吉(げんきち)
柴又帝釈天というのは日蓮宗題経寺、江戸時代から帝釈天信仰の寺
庚申(こうしん)の日を縁日とする
さてその源公、俳優佐藤蛾次郎の当たり役となったのはいいがむさくるしすぎる

職業は寺男である
寺男は僧侶や小僧でもない
寺の雑用をする
もっと正しく言うと下男である
映像では鐘を打っていた
庭仕事や場合によっては墓守、なんでももする

寺男は宗教家ではないし信徒である必要もない
ただ、だからと言って寺男が宗教心がないのではない
仏に近いところで仕事をしている
「機根」という
人はすべからく仏の教えを聞いて、修行や悟りの元となる力を持っている

歴史的には平安時代の僧兵も寺男の身分である
それが平和になってひと時は下男・下女という時代を経てきた
我々は階級的な身分差別というものがなくなった現代に住んでいる
その代わり寺の階級すらも資産で評価される
今、寺男の仕事は、造園屋や警備会社がやっている
請負仕事では「機根」につながらない

文学なら、寺男源公から見た柴又の街や寅次郎を描くのも手かもしれない
映画の設定でも源公は少なくとも寅より質実に生きているし小金も貯めているようだ
何よりも仏に近いところにいる
御前さんやおいちゃんに代わって寅に説教するチャンスを持っている、と思って見ている
が、寅を成長させては映画にならないからである
鯵庵(1.7.20)

by ajiankyoto | 2019-07-20 08:10 | ゲソ番は足元を見る | Comments(0)