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てかけの連れ子・義経

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いつもながらの小生の巷談である
義経は妾の連れ子だった
平治の乱で父を亡くした頼朝は伊豆に流された
母と一緒に負けた世間に放り出された義経は家なき子になった
義経の母常盤は義朝の妾である
今若・音若・牛若という三人の母であった

その3兄弟の命を救うため夫の敵の清盛の妾になった
3人の子は妾の連れ子となったことで命だけは助かった訳である
そのことが後の歴史を左右することになる
実は平家物語の作者も歴史の結果を知ったうえで書いているのである
義経の発想は独創的で神がかったものである

天才の一つである
幼くして鞍馬寺に預けの身となってからの苦労は妾の連れ子が味わうものであったが
天が与えたものも大きかった
幼にして源氏の柱となった頼朝と相容れないのは仕方がない
天が妾の子であり妾の連れ子であった義経に与えたのは秩序をひっくり返す天狗の技であったのだから
鯵庵(1.7.25)・・この項続く

by ajiankyoto | 2019-07-25 11:17 | 翁草 | Comments(0)