新しい生活？（その３）

喪中はがきが届く時期になった
家内の母親は9○才の誕生日を病院で迎えた
コロナが始まる前から施設と病院を行き来していた
コロナが始まってからずっと面会も叶わないし
時に医者から病状の連絡があって
認知症が一気に進んでもう面会もあまり意味がなくなった
うまく施設に帰れてももう今までとは違う生活になる
コロナの時期に多くの親の世代が寂しく亡くなったことだろう

年月とともにとまで言わないまでも
コロナが始まってもう半年以上になる
大小の時の流れとともに人の関係も変化していく
新しいコロナウィルス感染の恐怖から
いつもながらの関係もそれぞれ変化が生じている
勤めを追われた人もいるだろう
学校にもいけない人もいる
商売替えを繰り返している人もいる
パート勤務の私は情けないことに糖尿の数値が跳ね上がってしまった
ついぞ忘れていた生きていくことの辛さに襲われる
それでもコロナを逃れた後の新しい生活が見えてこない

人によっては嫌いな人とずっと一緒にいるし
人によっては逢いたい人と逢えずに暮らしてきた
それが暮らしというものだが
人は怯えや不安な日々を長く続けることは出来ない
例えば、コロナで逢えなかった孫はコロナで成長していく
例えばまた、どこへも出かけられない日々がやってくる
例えば、そんな高い店にそもそもいけないし
例えば、テレビも的外れだ
何ともならんものは何ともならん
気づかないうちのこの間の小さな変化が大きな変化になっていく
小さな変化は気づけば戻すことができる
迫りくる第３波は人の繋がりを打ち砕いていくような大きな破壊力を持っているような気がする
鯵庵（2.11.27）

干し柿を作るにも時が必要である
ほったらかしでは出来ない