悪縁切りに徹してほしい

京都の祈りは怨霊あるいは悪霊である
古き神社の謂れもそこにある
お上も下々も恐れるのは悪縁なのである
その悪縁切りでご利益があると言いながら
看板を良縁に変える神社がある

縁というものは良縁と悪縁がある
どちらかと言うと悪縁だらけである
良縁はしっかり結ぶものであり
悪縁は断ち切るものである
縁を結ぶことは出会い頭であり
固く結びすぎた良縁もそれが悪縁になる
何故なら良縁の成れの果ては悪縁だからである
悪縁切りまで責任を持つべきである

悪縁を切ることは精進・努力であり
その応援は怨霊の神様の得意とするところである
切ってもらいと思うのは悪縁である
それを加護という
悪縁こそ世間なのである
悪縁切りに徹してほしいと思う所以である
鯵庵（3.2.14）