2021年 03月 27日
葬式のレール(3)無縁死

それも含めて役所用語では孤立死という
家族や社会から孤立した結果として、死後長期間放置されることを言う
望まぬことであっても・・個人の尊厳は家族や社会とのかかわり方をある程度選べることである
家族と一緒に暮らすその煩わしさを避けても避けられても・・
その結果として高齢者は必然的に独り暮らしになる
そのままであれば・・・結果として孤立死になる人を救えないのだ
「チチキトクスグカエレ」、遅れて死に目に会えなかったというような文学の世界ではない
むしろ、腐敗した屍として他人に発見される生物学の世界である
そこまで行くと身内に葬式をしてくれる人すらいないのだ
医師が立ち会わない限りいかなる場合も検視が必要だ
同時に身元確認が行われる
身元が分からなければ「行旅死病人」と同じように自治体のお世話にならなければならない
身元が判明しても引き取りは拒否される場合もある
それが「無縁死」という状態なのだ
究極の寂しさは葬式である
最後の社会との関わりが火葬である
この項続く
鯵庵(3.3.27)
by ajiankyoto
| 2021-03-27 18:05
| 葬式のレール
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