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葬式のレールその(16)経験(その3)

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例えば政治家を見てみるがいい勝ち残ったものだけが政治家なのだ
我々だって、同じことなのだ
ここまで生きられたことが既に幸運であった
現世の世間は生き残った人たちの合議で作られてきた
その点では葬式も結婚式が華美になったのと同じ道のりをたどってきた
今の葬儀の流れは幸運な人の必要に応じて発展してきたもの

弔いの主役は亡くなったその人だということは誰もが分かってはいる
だが、結婚式と違うところは自分で演出が出来ないことと
自分の葬式は誰でも一度だけだが、最後しか回ってこない
自分の死のその先の生き方?を考えるのが忙しくて蘇ってきて指図することも叶わない
長寿が進んで人によっては70歳を過ぎて初めて親の葬式で喪主を務めたりする
この葬式のレールというブログで親の葬式は自分の葬式だと思えというのはそのこともある
送られる親も老人なら喪主も老人なのである
しかも、どちらも初めてのことだったりする

親の葬式は年齢から言えば自分の人生と人格の仕上げである
そんなこと言ったって、間に合わない人も多い?
1時間の試験に例えればあと5分になって何をするか
新しい問題に取り組んでいる間はない
最後にせめて名前の記入を忘れていないか、も一度確認せよ
学校ではそう教えられてきた・・ことを思い出している
鯵庵(3.4.17)

by ajiankyoto | 2021-04-17 17:00 | 葬式のレール | Comments(0)