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葬式のレール(22)棺の値段

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葬儀の費用はどこまで節約できるのだろうか
役所の死亡届や火葬許可書の申請には費用は要らない
だが、火葬場の利用には費用がいる
市民以外の利用は差がつけられているので注意がいる
しかし、その人がどれほど欲深い人生を送ってきたか
どれほど人のために尽くしてきたか何も問われない
今どれほどの資産を持っているかも関係ない、もちろん費用は同じだ
これほど公平な世界はないともいえる

遺体搬送の業務に関しては法律で定められている
基本的には寝台車や霊柩車などの特殊用途自動車を使かわなければならない
遺体は物(貨物)であるだから、救急車もタクシーも遺体は運べない
ただ、業務ではなくあなたが親の遺体を自家用車で火葬場に持って行くことは可能である
ただ、柩を乗せられる車でなければならない
何故ならば、火葬場は棺(ひつぎ)に入っていない遺体を引き受けることはないからだ

とすると、死後の安置、火葬場への搬送に葬儀社を使わなければならない
その時にどうしても必要なのが棺(ひつぎ)だ
棺は柩(ひつぎ)とも書く
余談ながら・・・一説によれば棺は物であり、柩は遺体が入った物と言う
遺体付きで売っているものはないので物としては棺の方が使い勝手がいい

話を戻すと、昔は座棺(ざかん)だったので、木製の棺桶(かんおけ)だった
今でも棺桶と呼ばれるが、焼却炉の都合で皆さんが見ている寝棺(ねかん)である
普通の葬式で棺の種類や値段にこだわる人は少ない
概ね葬儀や祭壇のレベルに合わせて葬儀社で用意してくれる
合板に飾り布を貼ったものが一般的に使われる
蓋つきで、顔のところに窓がついている
軽くて、燃えやすいというのが条件だ
ほぼ2万円から~10万円である
我が国で利用される棺の9割は中国製である
それで困ることはない

WEBサイトで見つけた彫刻付きのヒノキの棺は100万円と言うのもあった
葬儀社を経ず直接に注文することも可能であるが・・よほどのことでないと意味がない
小さな葬儀が流行り出してくると実は棺の値段は大きなウエイトを占めてくる
なんぼ小さくしても安置・搬送・棺一式は葬儀社に頼まざるを得ないからだ
もちろん、それに関わる人件費と間接経費が加わる
葬儀社は究極のサービス業だと思っている
棺桶の差額で儲けるより、いい企画を立ててくれることの方が嬉しい
鯵庵(3.4.28)

Commented at 2022-02-13 09:36
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by ajiankyoto | 2021-04-28 16:17 | 葬式のレール | Comments(1)