2021年 07月 16日
祇園祭の粽(ちまき)は食えない

平安時代から各地で信仰の対象となっていた
牛頭天王(スサノオ)信仰にはこの蘇民将来という護符が配られる
祇園祭りでは「蘇民将来之子孫也」と書いた〝厄除け粽″が昔は山鉾の上から撒いていた
粽は〝茅(ちがや)まき″であり、茅とはイネ科のカヤ(ススキ)のことである
水に強いことから茅葺(かやぶき)、や菅笠(すげがさ)などにも用いられる
茅の輪くぐりの茅である
端午の節句の粽は笹などでくるんだお餅である
もともと茅でくるんでいたとも言うが、
祇園祭の粽は正に〝茅巻″であっておもちなど入っていない
厄除けのお守りです、という一節のために長く語りました
鯵庵(3.7.16)※写真はヒオウギ、祇園祭の花