世間は虚仮（こけ）、世間を狭く生きるのがこれからの生き方だ

聖徳太子の言葉「世間虚仮唯佛是真」（せけんこけゆうぶつぜしん）と読む
飛鳥と言われる時代に世間という言葉があったとしたら生々しい(大阪四天王寺にて）

もちろん今も世間である
コロナが横行しているのも世間である
オリンピック期間中はまさに世間と世界が2つの世界を作った
科学がこれほど進んだと言いながら疫病が蔓延する政治矛盾にも直面している
その一方で、その太子が政治の基本に置いた宗教が無力化してしまっている

聖徳太子や聖武天皇の時代に戻ることがいいのでもない
戻るって、どこまで戻る
江戸時代に戻って鎖国するのがいい
それができなければ、
ちょうど終戦後の昭和の後半ぐらいがいいのではないか
ペリーが来る前の時代はともかくとして
慶応・明治・大正・昭和・平成・令和と仮に生き続けている人がいたら、
戦後皆、否応なく新しい生活を始めた
世界観や階級や宗教という価値までもがいっぺんにひっくり返ってしまった・・ときにまで戻るべきではないかと、言うだろう

分かり易く言えば東京オリンピックができる国になろうとしていた日本が一番いい
世間などどうせ半分以上嘘なんだから、自分の世間は狭い方がいいに決まってる
世間を狭く生きるのがこれからの生き方だと言う
鯵庵（3.8.10）