2021年 08月 28日
人生の楽しみ方は色々ある

※四天王寺の青空、私は大阪で学び、仕事をしてきた
むかし、小遣いがなかったもんでどこへもしけこむことができなかった
何も私だけではない
大阪城の石垣の上で時間を過ごしたこともある
ホテルの明かりを避けて公園の暗闇で蚊に食われたこともある
暗い場所は大事な場所だった
思えば小遣いを持っているのはわずかだった
そんなことはお互いさんだから、安物の時計を取られたりもした
不思議なことにそれで十分楽しかったのである
一番淋しいことは人とのつながりがないことである
若い時の餓えはぶつかるつながりである
ぬくぬくとした家族の温かみと別のものである
親愛の情を表現できる相手である
愛なのか恋なのかそれとも打算か
どちらでもでもよかったのだと思う
小遣いの少ないうちに楽しまなければならない
その焦り(?)である
学びと就職と結婚、その順番は厳然とあった
学びを遊びと置き換えても同じである
順番を間違う奴がたくさんいた
それが不幸になったというのではない
小遣いが少ないことを長く楽しんでいる
順番など気にせず結婚の回数より離婚の回数が多い奴もいる
貧しさからの脱却だった
が、人生の楽しみ方は色々ある
♬ひとりで見るのがはかない夢なら
♬ふたりで見るのは退屈テレビ
♬青空、あの日の青空ひとりきり
井上陽水の歌である
一人きりで始まった人生、一人きりで終わるのは皆同じである
鯵庵(3.8.28)