2021年 09月 05日
豆腐は家で食うのが一番
※写真は(自家製?)茗荷(みょうが)、冷ややっこの薬味に重宝する
豆腐は日本に伝わって後、室町時代の後半に広まったものと思われる
江戸時代豆腐屋は職人分類では豆腐師と呼ばれた
作り置きに向かないので、種々職人の中でも朝が早いのがこの仕事である
江戸では豆腐は統制価格であったともある
がんもどきのことを以前にも書いた
私は少し肉厚の薄油揚げを炙ったものが大好物である
日本全国美味しい豆腐が存在する
湯葉やおからの料理も京・大坂で栄えた
種々の豆腐料理が普及した、もちろんおからも油揚げも豆腐である
豆腐類は精進料理には不可欠なものである
寺院だけでなく公家や武士も必要な栄養を確保するものであったが
やがて庶民にまで広がって行ったのが懐石料理であるといわれる
町内の豆腐屋さんの応援をする方が文化的だ
京の町でも豆腐屋が町に売りに出るのももちろん残っている
昔から京都の寺院の中には参拝者を宿坊に泊める、この時寺院料理が提供される
寺院と料理屋(仕出し屋)との結びつきは歴史が古く、そんな謂れがお茶屋や豆腐料理店となった
それがまた変に観光と結びついたのが現代の現状である
豆腐でも湯豆腐なら金をとれる
観光客相手にボッタクってたのも湯豆腐屋だ
と言うたって今更、湯豆腐屋が近所を相手に商売するわけにもいかんわな
観光業になった高級料理店も休業の対象になるのを市民は空しく思う
市民はインバウンドが街に溢れかえってたのは悪夢で終わらせたい
コロナのおかげで昔に帰るのもいい
酒屋の立ち飲みでも湯豆腐は定番だった
大衆食堂で湯豆腐が食えた時代に戻るのもいい
何よりも豆腐は、家で食うのが一番である
この季節、冷ややっこで十分幸せになれる不思議な料理だ
鯵庵(3.9.5)