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他人

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※昭和63年「オール読物」表紙絵(山口はるみ氏)、昭和の最期の頃の女性を描いている

「他人事」と書いて「ひとごと」と読む
人事のことである
一例であるが、世の多くの管理職は自ら人事の対象でありながら人事ができなけれならない
そのいわゆる”人事”のことだ
これは国語の問題なのである
他人事と書いて「たにんごと」と読んでしまうと意味が変わってしまう
自分に関係ないことに偏ってしまう
その場合は”他人ごと”と書いて区別することもある
「ひとごと」とは自分が影響を受ける極めて濃厚な仲間の位置を決めることだ
ひとごとを漢字にすると「他人事」なのだ
そもそも「他人」を人と読むのが社会なのである
だから世間はすべからく他人事(ひとごと)で動いているのである
例え町内会であっても例えパートであっても他人事を軽んじては自分がない

少し、軟らかい話をすると
「ひとづま」というのもも同じである
自分の配偶者をひとづまとは言わない
もちろん他人の妻のことである
だから、「ひとづま」を漢字にすると「他人妻」と書く
パソコンの漢字変換はまだ未熟である
こちらは国語の問題ではなく、大人の世界の話である
「他人妻」をたにんづまと読んでいるようでは何かと修行が足らんことである

同じことである
我、関せずで生きていけるはずはない
それぞれの関わりが老若男女、、人生の花となる
鯵庵(3.9.10)


by ajiankyoto | 2022-12-05 18:51 | 鯵庵の辞書 | Comments(0)