2022年 05月 02日
葬式のレール(27)その(8/9)

リビング・ウィルは「終末期医療における事前指示書」と言われる
患者が医者に”指示”しているのだ
似た物に遺言があるが、遺言書に書いても役に立たない
遺言は死後にしか有効にならない
だから”生前の”という言葉を付け加えるのが分かりやすい
「尊厳死宣言書」などと言ったりする
家族がいる場合は家族の署名が必要だったりする
ここが手続きとして煩雑でもある
署名は代表者でいいが、肉親でも然るべき人でなければ後々問題になる
回復の見込みがないということは医者にしか分からない
患者も家族も状況の理解は皆違うだろう
患者本人の認識と、家族には家族の個別な感情や思惑があるのが普通なのである
家族の理解は皆違うのである
生きていくには勇気がいった
が人に助けてもらうことができた
死ぬ時はもっと勇気がいる
が、家族は今更助けてくれない
その時の医者の役割は極めて大きい
ただ、どう死なせてやろうかと考えられない医者には、
どう生活させてやろうかということが分からないものだ
それを分かる人を名医と言うのだろう・・・ね
葬式のレールは医者が引いて
たどり着いた駅の改札で坊主が切符を回収する
それでも自分の駅で降りなければならない
鯵庵(4.5.2)
患者が医者に”指示”しているのだ
似た物に遺言があるが、遺言書に書いても役に立たない
遺言は死後にしか有効にならない
だから”生前の”という言葉を付け加えるのが分かりやすい
「尊厳死宣言書」などと言ったりする
家族がいる場合は家族の署名が必要だったりする
ここが手続きとして煩雑でもある
署名は代表者でいいが、肉親でも然るべき人でなければ後々問題になる
回復の見込みがないということは医者にしか分からない
患者も家族も状況の理解は皆違うだろう
患者本人の認識と、家族には家族の個別な感情や思惑があるのが普通なのである
家族の理解は皆違うのである
生きていくには勇気がいった
が人に助けてもらうことができた
死ぬ時はもっと勇気がいる
が、家族は今更助けてくれない
その時の医者の役割は極めて大きい
ただ、どう死なせてやろうかと考えられない医者には、
どう生活させてやろうかということが分からないものだ
それを分かる人を名医と言うのだろう・・・ね
葬式のレールは医者が引いて
たどり着いた駅の改札で坊主が切符を回収する
それでも自分の駅で降りなければならない
鯵庵(4.5.2)
by ajiankyoto
| 2022-05-02 10:00
| 葬式のレール
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