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葬式のレール(27)その(5/9)

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前項から続く

「もしものとき」のことでもある
が、そのもしもは高い確率でやってくる
その時に何を望み何を望まないかだ
生命を維持するための装置は色々ある
人工呼吸器、人工栄養補給、腎臓透析や輸血、抗生物質の投与などなどの医療行為がある
これらは救命措置に用いられる
同じようなものを同じように用いても、ただ単に死期を延ばすためだけに用いれば延命措置になる
延命と言う限りは現代の医療レベルにおいても不治の状況であり、既に死が迫っている状態に限られる
意識があれば痛みは緩和してほしいが、回復可能な植物状態をまで望む患者はいない
難しいところがあるとすれば、そのそれぞれの生命維持装置を用いるあるいは取りやめるかを決断する時だ
せめて、患者本人の意思が明確に示されていることは大きな救いになる
しかるべく状態をあらかじめ知ったうえで、
本人の意思が事前に明確にしかも文書で表明されたもののみが実効性がある
それがリビング・ウィルといわれるものである

この項続く
鯵庵(4.4.28)



by ajiankyoto | 2022-04-28 10:00 | 葬式のレール | Comments(0)