2022年 12月 12日
痴呆

昔は痴呆といった
文学的には痴呆という方が分かりやすい
一度獲得された知能が低下することを痴呆と言った
原因は脳の障害である
だから、今まで出来ていた計算が出来なくなったりする
自分は今、どんな状態にいるのか、自分が誰なのか
家族との人間関係が分からない
いま何時だという時間関係が分からない
自分が今どこにいるのかという地理的な関係が分からない
これら、意識・認識に障害が現れてくると痴呆という
なら、認知症とは何なのか
知能が後天的に低下した状態なのだ
困ったことに人格の変化が生じる
病気だというのに的確な治療法がない
法律上の必要から認知症の定義をしたものがある
"脳血管疾患、
アルツハイマー病
その他の要因に基づく
脳の器質的な変化により
日常生活に支障が生じる程度にまで
記憶機能その他の認知機能が低下した状態"
というのが認知症なのだという
おぞましい単語の連続である
こんな難しい病気である
単なる老化ではないけど、老化の現象とほぼ重なることがつらい
鯵庵(R4.12.12)
by ajiankyoto
| 2022-12-12 20:00
| 鯵庵の辞書
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