2024年 06月 14日
隠居(鬼平犯科帳)
隠居した老盗賊が市井(しせい)の中で暮らしている
盗賊だと言っても悪を憎む???と密かに啖呵を切る
盗賊にも仁義があると、知った盗賊情報を鬼平に預ける
鬼平配下の火盗改めは悪党どもの捕り物に出動する
盗賊にも掟があるが、社会にも掟がある
悪党であっても義賊であっても同じことだ
鬼平はその市井の元盗賊を見逃してやる・・?
が、その盗賊が盗みで貯めた財産・隠居金はすべて召し上げる
見逃しの代償は一文無しで暮らすなら・・である
テレビ鬼平「見張りの糸」の中で正しい盗賊(?)を裁く鬼平の渋さがある
盗賊には世間の隠居はないのである
足を洗ったからと言ってもぬくぬくと暮らしことは許されないのである
アウトロウの身の処し方は最後までアウトロウでなければならない
それがこの時代の掟なのである
搾取も詐取も掏摸も賄賂・・も盗みである
現代人は安心されたし・・
罪を償い、
なお、心を入れ替えたと言えば年金ももらえるし生活保護も受けられる
ただ、もらい過ぎない、貯め過ぎないというは昔からの社会の掟なのである
だから、隠居さんはどこにもいないのである
鯵庵(R6.6.14)