2023年 02月 08日
(3)定年はあるが隠居はない
繁盛していれば家の財は親の財であり自分の財であった
その財を相続すれば、親を養うこともできる
が、今の親は自分の貯えだけで生きていかねばならない
親も自分が暮らしていくだけで精いっぱいとなる
それが最低限の尊厳になる
子供を学校に行かせ一応の社会人にするのは親の務めである
そうしてもらうことが当たり前のことになってしまった
我らの世代、親は必死で働いた
父親もだが、私もほほゼロから今に至る
振り返れば貧乏からの脱出、そのものだった
もちろん成功した人も失敗した人もいる
サラリーマン稼業なら自分の家と年金が残ったら御の字なのである
子はまた体一つ、親にもらった学歴を背負って仕事をしなければならない
それで家族を養っていけるとしたらそれも御の字だと言える
日本人の戦後に足らなかったのは社会福祉だけだった、と言う人がいる
その人も社会福祉制度が充実したけれど、
まさかその裏返しで家族が無くなったとまでは言わない
鯵庵(R5.2.8)
by ajiankyoto
| 2023-02-08 08:00
| 昼寝の寝言
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