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(9)遺言はいごんと読む

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(前項からの続き)
もちろん彼B氏は法律の専門家でもないし霊媒師でもない
肉親の相続で揉めた経験があるからだ
相続で家族が揉めるのは他にも理由がある
資産の形が様々だからである
それをまた金額に換算して分割するというのは無理なのである

ご存じの通り遺言書は法律家はイゴンと読む
読み方は別にしても、所定の書式と手続きがあって有効なものになる
複数あれば、最後の日付のものが有効である
死後に遺言書らしきものが出てきた場合が困る
見つけた人は開封しないで家庭裁判所へ届けなければならない
なおかつ、相続人全員に通知がされる
その上で家裁の検認を得たものが遺言書と認められる
書式がそろってなければただの遺書である
が、故人の遺書もまた尊重されるべきである・・・が

死の前に書いたたくさんの遺書が出てきたのだ
それと遺言書の内容があまりにも違うというのがもめごとの原因だ
遺言書を書きなおすための草稿かもしれない
それによって故人の本当の気持ちの変わりようが段々に分かってきて
毀誉褒貶?一喜一憂?家族全員が憤慨し、なおかつ白々しく興ざめしたという
それから皆、墓参りにも行かなくなった、と
そういう経験をしたという
笑えない笑い話なのだ
鯵庵(R5.2.14)

by ajiankyoto | 2023-02-14 08:00 | 昼寝の寝言 | Comments(0)