2023年 02月 24日
(15)介護は自分の話
人は突然死ぬものだ
と、言われても、そのことを悟るには相当の修行がいる
しかもその修行の方法は誰も教えてください
ましてや突然と言われたら間に合わないとになる
命を懸けた闘いなら生き残らなければならない
現実に死と隣り合わせで生きていた時代もある
それより先に疫病や事故で死ぬ確率めも高い
死があって生きてると気付くには相当の経験がいる
死が怖いことが生きるエネルギーになるのが本能だ
人の死は突然やってくる、と言ったって考えようもないという
だが、夫の死は突然やってくるかもしれない
と言うことなら、考えてないわけでもない??
自分が後に残る以外のことは考えない?
それもあるかもしれない
しかし、だらしない男も元気な時はいいけれど・・
万が一、何年も家で介護をしなければならないことの可能性を考えたら
感謝の言葉もまともによう言わんような男なら
そらそう思うわな
大手術した後の病院にはかいがいしく通っていたある奥さんが
その夫が退院して家に帰ってきたら別れてくれと言いだした
病院は病気、帰ってくれば介護ばかり???
病気は他人(ひと)の話だけど介護は自分の話、介護の方が怖いって
自分が病気になっても自分の介護を夫に期待できない
・・・と言う思いが重いのかもしれない
ここまで行くと落語ではすまなくなる
自分が一人で生きていくための悟りの一つかもしれない??
鯵庵(R5.2.24)