2023年 04月 02日
(28)自立からはじまる①
自立と言う言葉は国語辞典風に言うと
自分以外のものの助けなしで自分の力で物事をやっていく、とある
社会や他人とのかかわりを正しく認識することは当然のことだ
大人たる所以である
自分のことを自分で決められるだけでなく、自分の体を自分で支えられることでもある
手前流にいえば・・それが一人で生きていける力の源である
しかし、歳を経ると精神的円熟さは増すことがあってもやはり体は弱る
脳も内臓も筋肉も皆酸化する、それが老化である
仕事も、友人も、家族も、性も愛も尽き果て?なお収入も皆サビつく
自立と言う言葉を介護保険制度で言うと
基本的な日常生活動作を自分で行うことが出来る状況を言う
入浴・排便・食事などのケア、機能改善、保健医療看護、
福祉的サービスを行うことを介護と言う
・・介護が不要な状態を言う
身体的にも、精神的にも、経済的にも自分の能力を生かした生活が出来るように
それを自立支援などと言うこともあるようだが
介護が必要な状態から自立状態に戻すことは現在のリハビリ医学でも難しい
あえて言うと、
介護保険で言う自立とはあくまでも介護保険に該当しない状態を定義している
結局は、保険制度は家庭生活を経済面から支えてやろうということである
生きている限り守られるべきは個人の尊厳である
怖いのは治らない病気であり、
精神的に怖いのは家族からの孤立である
介護と言うものは、愛すべき家族に代わって行うものでもある
それは言わずもがなである
何処まで家族に代われるかと言うのが課題なのだ
今までほぼほぼ”自立”の生活を楽しんできたものが
急に家族の世話にならなければなる
やがて家族だけで毎日の世話ができなくなる
ディサービスやショートスティ、場合によって介護の人を頼まなければならなくなる
介護保険を利用するためには介護認定を受けなければならない
要介護者として家族や施設の介護を受けながらの生活が始まってしまう
この項続く・・鯵庵(R5.4.2)
by ajiankyoto
| 2023-04-02 19:41
| 昼寝の寝言
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