2023年 05月 04日
家族葬の値段
以前よりはるかに葬儀の形態として定着してきているように思える
葬儀屋も葬式を大きさだけで商売していけなくなっている
葬儀社の言う葬儀の流れは同じである
一つ、遺体を引き取り安置する
一つ、打ち合わせ・死亡届の提出・僧侶の手配・通夜
一つ、納棺・告別式
一つ、出棺・火葬(および式中の初七日法要)
一つ、支払い・・・となる
参列者1~2人で通夜も告別式も省略すれば20~30万円ぐらい、と言っている
直葬でも「火葬式」といういい方もある
不思議な話であるが、個人の葬儀は元々家族葬だ
今、急に家族葬と言いだした、今は参列者とその経費を見直したい場合に言う
家族葬と言っても、なお少人数でも一般的なセレモニーを行う
と・・・100万円以上(実際はもっとかかる)はかかりそうだ
ある葬儀会社の広告では湯灌も祭壇の花も、司会進行、みんな別途費用だとある
僧侶を頼まなければ戒名がもらえないし、
僧侶はどんなことがあっても家族葬ゆえの割引はしたくないのだ
家族葬なのに故人に無縁な参列者が増えたのでは今までと同じである
香典を受け取るべきかどうかだって線引が出来ない
本当に遺族の意向がはっきりしているなら、告別式への参列は見合わすべきである
故人を中心に考えればそれも自然なことである
が、そんなことを乗り越えてこそ本当の家族葬になる
喪主は確固たる意志をもって執り行わなければならない
故人の遺志と家族の意思が方向違いではかえって白々とした葬儀になる
ただ、簡素化されては葬儀でなくなる、と言う論理矛盾に陥る
祭壇を飾ることからはじまる葬儀社の葬儀では家族葬の意味が違う
従前の華美な葬儀をいくら参列者を絞り込んでもほぼ同じ費用が掛かる
考え直すなら直葬がベースなんだろうね
そこから故人や遺族の思うところを色付けしてくれる葬儀社が求められている
身元不明の行旅死亡人(ゆきだおれ)の場合は自治体での費用で葬儀が行われる
平均20万円程度の支出になっているようだ、
”いわゆる直葬”と言うのは昔からある
家族があっても家族がいない人も、家族をほった人の葬儀も家族葬である
参列者がたった一人の家族葬だってあり得るのだ
残された家族があって初めて家族葬になる
鯵庵(R5.5.4)
by ajiankyoto
| 2023-05-04 09:26
| 家族
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