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老後支出超過

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国の統計にある65才以上の夫婦、二人で暮らして毎月の支出額は約25万円
同じく年金受給額は22万円
単純に3万円が不足して赤字となる
この額が貯金を取りくずしている
だから、それだけでも老後30年を暮らすとなると
3万×12カ月×30年、約1000万円出費超過となる
こういう論理をファイナンシャルプランナーとかいう人が得意になって語る
いわゆる老後2000万円問題の論理だ

統計とか平均とかを使うのはすべからくトリックである
たいていの場合統計と言うのは両側が高くなって真ん中がへこんでいる
金持ちは月に何百万と使うし、金のない庶民は切り詰めている
金持ちは年金なんか頼りにしてないし、
一方で国民年金だけでは夫婦でも10万にもならない人もいる
そもそも、収入に合わせて暮らすのが生活であり家計である
特に支出額の平均は何の意味もない
毎月3万円も余分に使ってるわけではない

そんな統計値を引っ張り出してこなくても
夫婦そろって元気な家は収入も多いし、支出も多い
子や孫に事あるごとに金を使わせられても喜んでいられる
が、夫婦の一方でも病気でもして居れば医療や介護関係が最優先だ
それ以外の元気な家の多くの人が仕事している
70歳まではほぼ現役だし、
70歳を超えても働かなければならないことの証ではないか

75歳を超えると収入が少なくなり
支出ばかりが桁違いに増えてくるというそれではないか
貯金を取り崩すというのはそういう事態だ
それが支出オーバーになっている額でもある
旅行や車などの他、大きな買い物の額だ
自分の力を越えてまで支出しなければならない額とすれば
連れ合いの葬儀の費用もしくは介護施設への入居費かもしれない
有料老人ホームだけではなく高級分譲マンションと言う介護施設が増えていく
その裏で、今まで住んでいた家を売りに出さねばならない人もいる
老人の年金額を超えたところに介護需要が存在すると言うことだろう
その分、すでに経済は大きく動いているとみるべきだろう
鯵庵(R5.5.5)

by ajiankyoto | 2023-05-05 12:34 | 家族 | Comments(0)