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(34)土にかえる

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庶民が立派な石の墓を持てるというのはそんなに古い話ではない
それなのに今度は田舎の墓を打ち捨てて都会に新しい墓を建てだした
こちらの寺とつながらないから霊園墓地(れいえんぼち)などが売れ出した
それは今でも続いている
墓参りはしたいが田舎に帰るのは嫌な人もいる
自分の代の墓が欲しいという人もいる
田舎から都市への人口の移動に伴ってのものである
新たな都市住民(移民)としての証(あかし)を求めているようでもある
墓のあるところが故郷だというのも分かる
しかしながら、あくまでも墓名碑であり、墓とはむしろ墓地の土を言う
今更ながら新しく建てたのでは
家の寿命は墓石の寿命に比べて短すぎる
し、人の寿命が蠟燭の火に例えられるのに比したら立派過ぎる
ほぼさる国からの輸入だと言われたら居心地の悪い人もいる、くらいだ

京都市が中央斎場の火葬件数の予想を立てている
市民のほぼ100%が火葬だから、市民の死者の数だと思えばいい
R13年からR17年の5年間ぐらいがピークになる
1日の火葬件数は(最大)138件になる、としている
中央斎場の1日の処理能力は120件(24基ある)程度らしい
平たく言うと、団塊の世代が85歳前後となる時期が死者のピークということだ
この間毎日18件分、仮にこの年毎日続くと1年で約6500件が生焼けになる(?)という計算だ

団塊の世代は最後の最後まで生きる競争だ、それどころか死ぬタイミングも・・
"阪神淡路"の時に経験したことであるが、
焼き場を求めて役場と遺族がさまようこともあり得るわけである
立派な墓を用意して準備したからとて優先してくれるわけではない

京都(近畿圏)は部分収骨である
残りは火葬場で処理してくれる
その処理槽を京都市の葬祭場はは丁寧に「聖土槽」と言ったりする
それがそのころには満杯になっている?
やはり、最後は遺骨(焼却灰)は土に返すことが本当だと思う
気にせず東山の樹林の土にしてもらっていい、と一市民である私は思った
それが樹木葬に関心を持った動機でもある
東山の土が墓になる


鯵庵(R5.5.11)

Commented by yumechiyan at 2023-05-12 14:49
こんにちは
訳あって以前のブログ リセットしました でもその内
再開するつもりです よろしくお願い致します
                   renchiyan
by ajiankyoto | 2023-05-09 18:10 | 昼寝の夢占い | Comments(1)