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ホタルの宿

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写真はホタルブクロ

今は使われないが曖昧宿(あいまいやど)という言葉がある
表向きは茶屋や料理屋を装い娼婦を置いて客を取らせる店をいうとある
時代劇などでは浮世茶屋とか言うイメージだ
旅行者の宿泊が主目的ではない、要は都合があって偽装した宿、ホテルだ
偽装は客のためにしているので偽装していることが分らないと入りにくい
もちろん庶民、堅気の男女にも利用してもらうことが大前提である

時代が進んで昔は連れ込みホテルなどと言ったが、それでは偽装にならない
現代用語で言えは、フッションホテルだ、しかるべく届け出が必要だ
ひと時潰れかけたがこの頃街角にかたまってあるのが繁盛している
侘しさも後ろめたさもカバーしてくれるように偽装している?
風俗店も無店舗型でないと許可を貰えないということで??共存共栄しているらしい
もちろん曖昧が売りだから夫婦でも入れます
その代り困ったことに外国人旅行者が子供連れ家族で泊まったりする

この歌は代表的なホテルの使い方である

♬手紙を書いたら叱られる電話をかけてもいけない
♬ホテルであってホテルで別れる小さな恋の幸せ

歌手島津ゆたか(1947~2010)、なかにし礼の詞、1985年の歌である
芸能人の世界ではない、堅気の庶民の世界である
勝手に想像した主人公女性は30代後半ぐらいかな
一番危ない(?)年頃だろう
世間的には決して小さな恋ではないが
いい女性になるためにはいい経験だと思う

風俗とか浮世とかいう言葉は本来庶民の暮らしそのものを言っていた・・
逢引きは浮世そのものだ
素人であり庶民だから値打ちのあるものだ
スポットライトを当てたのでは意味がない
今までもこれからも暮らしも世間も偽装で成り立っている
歌のような手紙や電話のスリルはなくなったけれど
携帯電話は確実に役に立つ道具だ
楽しく生きるためには賢いということは大事だ、と思う
鯵庵(R6.6.28)

by ajiankyoto | 2024-06-28 20:35 | 歌謡曲 | Comments(0)