2023年 06月 10日
11.ノラは都会で生きる
穀物のあるところネズミがいる
猫を船に乗せる
その起源はエジプトの時代にある
それが世界中に猫の種類が広がった訳だという
そう言えばぬくぬくと幸せそうな猫が多い
都会の真ん中、真黒な猫がいる
暗いところで黒猫を見ると不吉だ
夜でも猫の目は人間の目の6倍の視力があるという
初め一匹だったけど、何故か今は3匹になった
この猫家族は温かい思いをしたことはない
餌をやる人はいる
今まで生きてきたのだから、食ってはいる
世間は絶妙のいじめで出来ている
街にはネズミもいる訳だからひょっとしたら食っているかもしれない
野生本能がなければ都市では生きていけない
♬だって2っ上あたし損な年
♬どうせ明日もノラ街で悪戯(わるさ)するの・・
(2つ上が損なのはピンとこないが悪さは分かる)
野生では身の危機に対して闘うか逃げるかの選択を迫られる
しかもその判断は一瞬のうちにしなければならない
食われたくなかったら逃げればいいが、それでは食料は手に入らない
人間は勝てない勝負をしないというのもそれである
闘わなくとも肉は食える
野生と野良とは違う
闘って自分で食料を手に入れるのを仮に野性としよう
都会の闇の中では智慧が無くては野良だって生きていけない
餌をくれる人にはすり寄る
人を恐れるが恨まないのが野良だろう
そんな歌のように聞こえたからノラはやはり野良のことだとおもう
余談ながら飼いネコは人間に媚びを売ってなお人間の真似をする
ぬくぬく年とった猫は最後に人間に化ける
その上とことん人の幸せをねたむという
それを妖怪猫又(ねこまた)という
野良は寂しく生きているように見えるが人を恨まない
間違ってもそんな猫を羨ましく思わないのがノラの生き方なのである
門倉有希が歌う、作詞はちあき哲也
鯵庵(R5.6.9)