2023年 07月 01日
17.酒場という川

他人の心を読めたとしたら自分には役に立つかもしれない
そうすればますます人は心を読まれまいと深くしまいこむかもしれない
だから、心の中を読もうなどと考えない方がいい
この浮世では本音だと言えば本心だなどと思うのもそもそもの誤解である
心の表現には言葉と言うものがある
あるいはまた体で表現することもできる
歌謡曲風に言えば心と言葉は別である
心と体とも別である
・・と言うことで、言葉と体とも別なのである
男女間では、それが自然なのである
♬あなたの憎さといとしさが体の中を流れます
名文句である
体を通して憎さといとしさを感じていると言うことです
お堅い人にはわかりにくい?
自分の心すら読めない瞬間が人生には多い
まして、相手の心を読めないと言うけれど
だからこそ裏切りも許せるのだ
男と女がぶつかるときは
それぞれの思惑の相違をうまく察知できずに
なお自分の都合で読もうとすることから起こる
せめて、別れるときははっきり言ってみるのもいい
だが、言えばいう程言われれば言われるほどみじめになるだけである
♬男のこころも読めないでおぼれるだけの恋でした
♬死ぬより辛い裏切りを怨んでみても無駄なのね
♬女の恋のみじめさを酒と泣きたい酒場川
ちあきなおみが歌う(1976/S51)
男と女の間にも最低限のマナーが存在する
と言うことを明確に教えるべきである
恋と言うのはいわば人生の脱線なのである
だが、転覆するとまでは限らない
鯵庵(R5.7.1)
by ajiankyoto
| 2023-07-01 19:42
| 歌謡曲
|
Comments(0)