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歌謡曲の京都

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前項で「京都北嵯峨別れ寺」を紹介した
旅の人を優しく迎え大事にする町だった
失恋したら京都においで、と言える町だった
ビジネスは二流だが
憧れの文化がそこいらに転がっている
大学もいっぱいあるしその周囲の山には各宗の本山が散らばっている
町並みはノスタルジックだし、
歩けばあちこちにいい店が日常を暮らしている
歩くだけでいつの間にか自然に街の呼吸にあってくる
それでも昔都だった遺伝子は残っている
そんな時空の中で言えば、一度や二度の失恋なんか人生のトゲみたいなもの
確かに胸に痛いが抜けてしまえば残らない
その優しい深さが京都の街は持っている

京都の繁華街が新京極や木屋町と祇園八坂しかなかった時の話である
大阪の人にも京都はデートの町であって失恋の町だった
京都の観光客の半分は大阪の人だった
25年前にJRの4代目の駅舎である京都駅ビルが出来た
が、地上16階の巨大なものだった
民営化の力だろうと思う
京都の交通の中心になった
京都駅の大改築は成功したとJR内部でも評価が高い
そのJRの力は大きい
恐らくその頃からだろうと思う
じわっと、京都人が想う京都が変化してきた
京都駅前に降り立ったら驚くだろう
失恋を癒しに来た人などいない
並ぶことは好きだけど我が物顔の人たちばかりで溢れてる

歌謡曲の話だと思ってください
失恋はトゲだけど離婚はデンポである
大阪の歌は大人の恋を歌っている
好きといえば恋を跳び越す、同じ恋でも体力を使う
そのかわり失恋や別れを自分の糧にしていく
一度や二度ではくじけない
転んでもタダ起きないので体幹が強くなる
そう言うところを学んでほしい

市民は金を払わなければ祭も見ることが出来ない
観光行政が先に行くとその他のものが引っ込む
歴史は腐り文化は壊される
大阪と京都はいつまでも兄弟である
が、大阪化した京都があるのに京都人はまだそれに気づかない
鯵庵(R6.7.10)

by ajiankyoto | 2024-07-10 20:55 | 大人の恋 | Comments(0)