2025年 08月 21日
(15)地獄の仏

人は病気になって始めて自分が生きていることを知るという
成長の峠を超えれば進むたびに下っていく
それを老化と言う
年をとるということは嬉しいことではない
病気になるということも受け入れざるを得ない
入院や大手術の前になったら、家族の同意や保証人まで必要だと言われる
人の最後の治療に家族の同意ばかりを言う医師がいる
本当は患者本人との対話や同意だけでいいのに・・
医療技術は進化している、進化の過程が一番危険だからだろう
一方、自分で決められなくなるのも老人の宿命だろう
延命治療の是非を家族に決めてもらわなければならないとしても方がない
しかし、悔しいことだろうと思う
最後を自分で決められない悔しさだ
「息子になんぞに決められてたまるか」と言ってる10年後の自分がいる
が、おそらくそれさえも言えないだろうね
このコロナでみんながいい医者にあたれるわけではないのを実感した
そもそも、行列が出来るほど名医と言われる世界である
生き死にを金で買うことが出来ると信じてる人にはそれでいい・・が
並ぶ人もいない病院も怖い・・・・・・・
白衣を着た死神もいる
人間最後の幸せは地蔵菩薩のようないい医師に当たることだというが、
これからの世にこそそんな出来た医者が欲しい
地獄へ行ってから地蔵菩薩を見失わないことの方が大事なことだ
地獄には本当がある、それを”地獄で仏”と言うらしい
鯵庵(R7.8.21)
by ajiankyoto
| 2025-08-21 08:00
| 昼寝の夢
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