2016年 11月 02日 ( 1 )

b0355451_20494173.jpg
11月に入って恒例の「秋の古本まつり」に行って来た
10月の末から文化の日まで一週間近く百万遍の百万遍知恩寺境内で行われている
目的は1冊500円程度の古本であるが、今日はたまたまお寺の人の誘いで大殿に上がらせてもらったわけである
それで、浄土宗の声明(しょうみょう)と薩摩琵琶を聞かせてもらった

百万遍とは念仏を百万遍唱えるという意であるがお寺の名でもある
京都大学の工学部と今出川通りを挟んだ向かい側になる
法然は浄土宗の宗祖、その法然が最初に始めた寺の伝統をとって知恩寺と言う
知恩とはそのまま恩を知るということである、教団の本山知恩院と同じ意味である
琵琶はというと・・若き薩摩琵琶の奏者北原香菜子さんが作った「法然上人御一代記」を自ら語ったものである
北原さんは九州佐賀の生まれ、2011年法然上人の800年忌の頃からこの琵琶を奉納している

法然上人は讃岐から帰ってその数か月後に京都東山大谷の地で没した
法然はまた浄土真宗親鸞の師でもある
それぞれ既成宗教組織の迫害で流された
歴史は奥深いものであるが基本は政治や権力の推移をなぞったものである
800年も前の人たちであるが、その中で有数の聖人が宗教人として残っている
法然や親鸞という人は釈迦やキリストのように、その人の存在が宗教的意味を持つ

「南無阿弥陀仏」と声を出して称えるという行為の意味は未だ色あせていない
それ以外に往生しようがないのである
法然上人が熊谷次郎直実に説くその一言を琵琶で語るのが女史である
北原香菜子さんは京都の由緒のあるお寺のお堂で見てもなお美人である
目をつむって聞くのはもったいないと思う
楽器琵琶は100年を超える桑の木で作られるという、しかも弦は蚕の糸絹糸である
京都の酒月桂冠のワンカップを琵琶や木々の精に供える人でもある
琵琶に巡り合ったことがよかったと祝福できる人である
鯵庵(11.2)



[PR]
by ajiankyoto | 2016-11-02 07:12 | 往生 | Comments(0)