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2019年 06月 17日 ( 2 )

今年の送り火は満月

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今日6月17日は旧暦5月15日で満月である
イチゴ(ストロベリー)の月というらしい
高度0(計算上地平線)に月が出るのは19時頃である

話は先のことになるが・・2カ月後、京都の盆の送り火の日
その8月の16日、実は今年は旧暦の7月16日に当たる
今年は月遅れで新暦と旧暦が重なる
大文字の点火は午後8時、ちょうど東山の向うに満月が出はじめる
大文字の山の正面・・仮に、街中(今出川通や丸太町通・三条通・四条通から)ならば
大文字の送り火と満月をほぼ同じ東(満月は東南東)に見ることができる
それが、極めて狭い意味の京都に当たる、とさえいう人がいるくらいだ

例年は、毎年月齢が違う、これが新暦と旧暦との関係である
現代の送り火は月遅れで実施している
旧暦7月16日の行事を1カ月ずらして月遅れの8月16日に行っている
ただ、今年は8月16日が旧暦の7月16日に重なったのだ
それはそれで・・それが珍しいと言っているのではない
明治の初めに暦が改まって今の太陽暦になるまでは
実は、毎年、送り火と満月は重なっていたのである
今年の送り火は、京都の盆の行事の意味を感じる機会になるかもしれない

送り火は鴨川と東山連峰の月とセット・・満月の日(16日の月)の行事だったのだ

大文字を東に見えるところに足を運べば、精霊が川を下りあるいは月とともに登っていく
昔の人が感じた送り火を、そのことを少し体現できるかもしれない
それが値打ちがあるのかないのか?現代人にも分からなくなっている
鯵庵(1.6.17)

by ajiankyoto | 2019-06-17 21:57 | | Comments(1)

レンタル着物は行く

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京都の街を着物姿の二人連れや団体が歩く
中には舞妓姿も見られる、この頃は男女ペアや家族三代で着物というのも増えてきた
日本の・京都の・着物の文化が復活か?と思わせられる
しかし、そのほとんどが旅行者で、しかも海外から旅行者だ
中国のガイド本には「正真正銘の舞妓に変身できる」とあるらしい
が、「正真正銘」は誇大であることは誰にでもわかる
本当の舞妓さんの”憧れてもらうようなものやありまへんえ”と聞こえた
現に仕事の生き帰りに袖を引っ張り、帯を引っ張る事件も多くなってきてる
屋外での花嫁写真も増えてきた、群がって撮影してる人も外国人だった

それはさておき、リサイクルの概念は着物の文化特有のものである
古くから京都の都には古着問屋が発達していた
そんな文化が今時の産業になって、レンタル着物になった

レンタル着物も増えたけど客も増えた
レンタル用の彩やかな柄が一気に増えた
だが、極端に季節外れだったりすると逆に旅行者が可哀そうに見えることもある
馬子にも衣装とさえならない
せめて季節に合ったものを用意してあげられないものだろうか

そこらじゅうの店先でソフトクリームを売ってるのと理屈に差はない
復活したものがあったとすれば観光地に似合うというだけの文化である
人力車のいなせなお兄さんが声をかけるには丁度いい文化である
外国人相手の商魂がより一層着物文化を薄っぺらなものにしている
経済が自然を壊したように観光が文化を壊すかもしれない

現に着物は伝統産業の名のもとに衰退してしまった

着物を着るのが恥ずかしいという市民も増えている
繁華街には出られない、それが市民の正直な気持ちだろう
間違いなく還暦を超えた海外旅行のご婦人が振袖を着ている
大きな男が化粧して女の着物を着ていたりもする
そんな外国の人の真似をする日本人や京都人がこれからの京都の景色を作っていく
男も女もこのレンタル着物の波が着物文化にとどめをさすかもしれない


世の中には本物と似たものと偽物がある一つの例に過ぎないのかもしれない
鯵庵(1.6.17)

by ajiankyoto | 2019-06-17 09:34 | 翁草 | Comments(0)