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近世の女性の風習に「かねつけ(鉄漿)」がある、お歯黒のことである
謂れは色々あるが、
明治の初め、あの福沢諭吉が本に書いた
「既婚の女性が眉を剃り落としお歯黒を染めるのは奇異な風習だ」
一方、「眉をつけ白い歯をむき出した女など化け物だと」いう反論を書いた人もいた
その翌年、明治天皇の皇后が率先してお歯黒をおやめになった
一人前の女の証しというのだけど多くの女性があえてお歯黒をつけるのを遅らせていたのも事実らしい
そうなればどうせ明治以降の新生活習慣の中で消滅しただろうと思われる
本(和歌森太郎)に書いてある

一方その同じ項に相撲のことが書いてあった
相撲は元神事だった、土俵は神聖であると
江戸時代になって勧進相撲(興行)で木戸銭をとっていた時代ですら
女性は接近させるべきでないというのが相撲だった
女性は不浄性を含む・・?ということらしい
だが、お歯黒論争と同じ年、旧暦明治5年11月(12月に改暦した)から初日以外は本場所への女性の入場を許したとある
その後確かに約150年相撲は変化がなかったことになる

小生も思う
お歯黒をやめたとしても相撲の見学を婦人に許したとして何にも堕落した訳でもない
堕落などと言うことは逆に謂われなきことにこだわることにあるのだろう
そんなことですぐに何かが無くなってしまうほどのものだと白状しているに過ぎない

(実は、ここらで上手く結論しようと思っていたのが続編がある・・この項続く)
鯵庵(30.4.7)

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by ajiankyoto | 2018-04-08 13:35 | 女紋 | Comments(0)

ツバメは日本から来る


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京都の今年の満開日は3月28日で平年より8日も早かった
早くも遅くも約1週間のことである
過ぎてしまってから言う訳ではないが、花は毎年のこと、
そう騒ぐほどのことではない
京都気象台がツバメの初見を発表している、3月24日だった、平年より2日早かった
南の方から上がってくるのだから、当然だけど・・ツバメ前線というのもあるのだ

素人がちらっと調べてみるとツバメ前線は満開に前後してやってくることが分かる
桜が咲いて、田んぼを始める、そのタイミングなのだ
サクラの代表ソメイヨシノはクローンである、だからほぼそろって開花する
ツバメはオスが数日早くやってくるということだ、その後家族になる一団がやってくる
その間にやっと人の目に触れる、今年もほぼ今頃の筈だ

ツバメはオンとメンの遺伝子を受け継いでいる、個性的でもあるが一羽ごとの命なのだ
それゆえか、日本に来るツバメはびっくりするほど減ってきている
日本で暮らす子育ての頃が一番危険だ
イタチや蛇やカラスに狙われ続けている
ツバメは戦うことを放棄した鳥なのだ
だから人の近くでしか生きていけない
廃屋の村でもサクラは咲くしカラスはいるが、ツバメはいない
過疎こそはツバメの天敵なのだ
一番の原因はそこにあるのだ

都市のツバメは開けっ放しの駅や24時間営業のスーパーなどによってくる
だが、駅員や警備員は今年は巣を作らせまいと躍起だ
街中でもツバメが暮らせるところが極端に少なくなっている
日本で子供を育てるツバメは日本の鳥だ
ツバメは南から来るのでなく、日本から来るのだ
我らもむかし田舎から出てきた
後を追ってきたツバメぐらいは最後まで守ってやりたいものだ
鯵庵(30.4.6)

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by ajiankyoto | 2018-04-06 08:00 | 都市 | Comments(1)

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早咲き種のソメイヨシノが花見の中心になるまでは、
そう、昔はやはりモモの方がサクラより早く咲いた
春は桃から始まった
岡山の友達は桃の花の満開を投稿した
桃の節句は健康と厄除けを祈るもの、上巳(じょうし)節句と言った
一方、丹波に帰ったチームのどんこ氏から餅が届いた
餡餅やらよもぎ餅やらである
もちろん孫娘に送ってやるためである
実は4月の雛祭りだという

雛祭りは節句だから3月3日と決まってる、が
どんこ氏の里では〝月遅れ″で行事をする
草餅も雛飾りで言えば菱餅にあたる
太陽暦(新暦)になって3月3日では寒いし、花もない
ちょうど一月遅らすと、桃もサクラも咲く
4月の始め二十四節気の〝清明″の頃だから、子供は春休みだし一番都合の良いタイミング
ということで〝月遅れ″で祈り、祝う、のが合理的だということ

旧暦の時の風習は太陽暦になって、ほぼ大きくは1ヶ月のズレが出ている
雛祭りもところによっては旧暦でするところもある
ただ、現代は雛飾りはほぼ新暦(太陽暦)の3月3日に固まってしまった
例えば5月5日の端午の節も新暦で5月5日のままである、その方が要は一番気候のいい時
七夕は新暦では梅雨の真っ最中、一方仙台では月遅れの8月7日にやるのが有名だ
月遅れの最大の事例がお盆、お盆は7月15日、これも月遅れ8月15日でほぼ全国定着している

そんな自由な都合のいい換算が日常である
日本人の季節感や風俗・風習というものは自然の知恵があって成立しているものである
年中行事として定着するにはそれなりの合理性が要る
暦というのは暮らしやすさが命
ただ今年の3月からの気温上昇は少し違和感がある
本当は今が一番いい季節なのだ
だからスプリングという
鯵庵(30.4.5)

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by ajiankyoto | 2018-04-04 19:24 | | Comments(0)

知識と経験、あとは勇気

「官僚という言葉」に続く
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斟酌(しんしゃく)や忖度(そんたく)は日本社会の美徳であるが、
平たく言えばゴマすりのことである
しかしそれでも、世間では当たり前のことである
給料もらってて、上役にゴマもすれん奴はいつまでたっても平(ひら)である
貴乃花がそれを身をもって示してくれたという人もいる
それは身から出たサビというのが一番近いが・・
一方、貴乃花を平に落としたその勝利感が今後の組織の方向をまた変えるだろう

所詮、相撲興行ではあるが、
相撲興行に不必要な100人もの年寄親方が相撲というものを分かりにくくしている
今回のことで理事会も評議員会も変な自信を持ってしまった
忖度されることに慣れた政治家を見るようである
忖度好きの政治家は力のある組織に近づいてくるものだが・・
こちらから政治に近づいてはいけない
忖度好きの政治家は忖度されることだけが好きなのだ

脇にそれるが・・サラリーマン社会では社長の奥様に気に入ってもらうのも作戦の一つである
馬を射よ・・作戦で、それで上手くいっった先輩も多い
社長は高潔な人だけど
社長の足らないところや出来ないところをカバーできるような奥様に
気に入ってもらうことは十分な動機になり得る
ひょっとしたらそれ自体が社長の戦術かもしれない

どの世界でも"人が好きな人"は色々な表現方法を持っている
政治家は期待に応えて高潔であるべきでる
政治家に仕える公務員は何よりも自分の仕事を好きでなければならない
仕事を汚すことなく仕事するということだろう
政治家や公務員が他の誰よりも自分だけが好きだという人では困る
日本の組織社会は親が子を思うように他人を思う気持ちをずっと育んできた
忖度を自分のためにしたのでは忖度ではない
改めて国語辞典を読み返す必要がある
今回はそのあたりのスタートが違ったようだ

政治家と官僚、官僚と行政組織、役人であることと公務員であること
公務員であることとサラリーマンであることも
心の根ざすところが違って当たり前である
政治家がどこまで行っても政治家なら
公務員もまたどこまで行っても公務員であってほしい、と・・・
やはり公務員流サラリーマン道は「知識と経験」と、あとは「勇気」なのだ
やはりそこに帰らねばならない・・
と、長たらしい月並みなコメントを書いていたのでは鯵庵らしくない?
世間は押しなべて月並みか???鯵庵(30.4.3)


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by ajiankyoto | 2018-04-02 21:39 | おとこ編 | Comments(0)

サクラ切る人


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今年のサクラは3月中に満開になってしまって予定が狂った人もいるかもしれない
特にソメイヨシノは葉が出てくる前に満開になる
その瞬間の短さが日本の春の景色を作っている
日本列島、北に向かってサクラを追いかけていく人もいる
ソメイヨシノは近世に作り出された園芸品種である
挿し木・接ぎ木でしか増えないクローンだから、極めて老化が早い
寿命は60~70年と言われる
このサクラも今精一杯咲いているのだろーな、とは思ってはいた
近所の工場のフェンス際に数本の大木があった
そこまでは去年の春の話である

その後のある日造園屋のトラックとクレーンがやってきたというわけだ
毎年の剪定かと思いきや、その古いサクラの大木を切ってしまったものだから景色がすっかり変わってしまった
もちろん今年の花見は出来ない
何でサクラを切ったの・・その事情を聞きに新しい役員さんが工場の守衛長さんに面会した
ところが、予想もしない話を聞いて帰ってきた
以前の自治会の役員の一人の方が、その会社に"しつこく”苦情を言っていたようだ
花は一時、それ以外の年間は結構手間がかかるし何かと不十分なことがありますと会社の守衛さんも平身低頭していたらしいが
ついに自治会の要望として会社に相談したのかもしれない・・
確かに散る花びらや消毒や落ち葉にすらきっちり苦情を言いたい人もいるようだ
が、町内の住民も何も知らなかったことも少し不思議だ

公共施設にサクラを植えるのを嫌うという話を聞いたこともある
互いにそれほど迷惑だったということはないのに・・民間会社だから苦情があればこの際と言うことになったのだろうか
近所の住民の花見に開放してくれと言われてるのがいやだったのかもしれない
結局は、寿命が来たソメイヨシノの老木を切ることを決めるなんて会社にとって簡単なことだったのだろう

サクラと言えばソメイヨシノとばかり思っている人も多い
もうサクラも終わったね、と言うがほとんどのサクラの種類はこれからなのである
戦後復興から70年、盛りの最後のソメイヨシノが日本中にある
近所の工場はもうソメイヨシノを植えないだろう
いつの間にか大きな会社になってしまった
同じように大きくなったソメイヨシノなのだが、もはや老木はこの工場のシンボルにはならない
それだけではなくすっかり周りが住宅になってしまっている
今度は郊外に引っ越しを考えているかもしれない

ここにきてソメイヨシノは世代交代が上手く行かない例かもしれない
鯵庵(30.4.1)

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by ajiankyoto | 2018-04-01 10:22 | 都市 | Comments(1)