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半夏生ずる頃、半夏生を見る_b0355451_08331128.jpg
山地の畑の近くにのカラスビシャクという雑草植物がある
サトイモ科ハンゲ属になる、蛇が長い舌を出してこちらを見ているような形が珍しい
実は薬草である、名前を半夏(ハンゲ)と言う
二十四節気夏至(げし)の末候(七十二候)に〝半夏(はんげ)生ず″というのがこれである
また、暦の雑節の一つに半夏生(はんげしょう)と言うのがある、夏至(6月21日)から11日目を言う
そういうことで七十二候の〝半夏生ず″と雑節〝半夏生″はほぼ同一日となる、今年(2016)は7月2日にあたる
ややこしいことに、一方ハンゲショウ(半夏生)と言う植物がある
こちらはドクダミ科の多年草、日の当たる湿地を好む
特色は葉の表面が真っ白に変化することである、
ドクダミに似た匂いもするが生薬としては用いない
花は穂のような花序、夏至を過ぎる頃から花をつけ葉の表面が白くなる
ということで、ハンゲショウ(半夏生または半化粧)として名が通ることになった
この時期、建仁寺の塔頭や嵯峨の大覚寺でも見ることが出来る
大岩街道を山科に入ったところに、勧修寺が山裾にある
お寺の名前は〝かじゅうじ″と言っていた
小生はバイクで走って見に行く
真言宗の本山の一つであるが、静かなお寺である
青いアジサイと供にお堂の前によく似合う
その半夏生の株や睡蓮の株を分けてくれたりした
そのせいかここへ行くと、少し仏に近づいた気がするから不思議だ
写真は2~3年前に勧修寺でもらった我が家のハンゲショウ
鯵庵(6.23)


# by ajiankyoto | 2016-06-23 06:33 | | Comments(0)

アザミ嬢にグッドバイ

アザミ嬢にグッドバイ_b0355451_20195972.jpg
ごっつう昔の物語である
職場の仲間とよく通っていた大阪兎我野町(とがのちょう)の地下のスナックがある
そこに九州生まれのアザミという名前の女がいた
もちろんアザミというのはここだけの源氏名で、
中島みゆきに「アザミ嬢のララバイ」(1975)という歌があるやんかと言うと
それで決めたという答えが返ってきた
昼の仕事は聞いたことなかったが、「仕事は何でもします」と言っていた

ジントニックやハイボールを飲みに3年ぐらいは通ったかもしれない
私も気になっていた
でも、一応ここでは先輩風を吹かしてるし、こちらからは何も言いだせない
暫くして急に仲間の一人が会社を辞めて九州にへ帰ると言い出した
どうするのかと聞いたら、「仕事は何でもします」という答え
アザミ嬢もその頃から店に来なくなった

ママに聞いて驚いた
私の仲間のその後輩と一緒に九州に帰ったということだ
毎日一緒に飲みに来てて気付かなかったかと言われた
ママは、あんたは馬鹿だという
あんたはアザミに聞かせかったのかもしれないが・・
毎日、飲みに来ても仕事の話ばっかり、彼もそこに退屈しアザミと目配せしてたのよ
どうせ、あなたは何もできないし、だが、その割にはいいことしたかも・・と言う
彼は折角の会社を辞めて一生を棒に振ったと若き小生が言うと、
仕事は手段よ、アザミは強い子だと、例えこれから10年かかっても彼とアザミなら間に合う、出直すためには落ちないとダメ・・
最後に、サラリーマンの10年をほる(ほかす)ことはあなたには出来ないし、あなたには分からないことなのよと、ママに言われた

私は確かに、まだ世間の男と女のことは分らなかった
それ以上に仕事は手段だと言い切れる力はなかった
スナックにカラオケが入りだす少し前の頃だった
改めてママと一緒にジュークボックスの「アザミ嬢のララバイ」を聞いてみた

余談ながらこのママは「明美(あけみ・もちろん源氏名)」といった
小生より少し年上だったと思う
ちあきなおみの「紅とんぼ」の歌のような女性だった
私の知り合いで一番の女性だった
はっきり言えば私の個人的女性観はそれで決まってしまった
どうにもならない話に過ぎないが、私はママが好きだったのだと気付くに長い時間がかかった
思えば小生、それからも年上の女性に多くのことを教えられた
人生歌謡曲だと気付く一瞬ではあるが・・現実は
そんないい女が今はおばあちゃんになっている??????筈だ
鯵庵(29.6.17改)

# by ajiankyoto | 2016-06-17 21:32 | 京都にFM845があってよかった | Comments(1)

ウィンドーズ10は試供品なのか?_b0355451_21350746.jpg
苦情が寄せられているようだ
ウィンド-ズ10のことである
もちろんウィンドーズは何かといいソフトで、世間を圧巻している、嫌が応でも使わざるを得ない
今回のウィンド-ズ10へのアップグレードの件である
今まで人を並ばしていたような企業が無料でと言うからそこに胡散臭さをずっと感じていた
今までの経験から胡散臭いのはずっと逃げていたら、それがしばらく後に勝手に動き出した
ついにNO・NO・NOと言い続けけなければ勝手に動いてしまうようなことまでやるのは何の意味ががあるのだろうか
それがトラブルの原因である
しかも10にアップグレードしたとたん、1~2年は戻ってしまった感がする、せっかく覚えたのがなくなってる
今までそれでもパソコンの買い替えごとに生まれ変わって勉強してきた
なんぼご推薦でも内容が分からないものはただでもいらん
小生の印象では、一番の問題は日本語変換のストレスが3倍になった
こんなことなんでするのだろうか、本社の指示なんだろうか?
使い易さと言うのは確実性である
漢字変換で骨身に沁みてるはずの(日本の)会社がなぜ今回ほど急ぐのだろうか
どんなことがあってもパソコンごとに2、3万円ほどのソフト代を当然のようにとっている会社がである
分かった、試供品だから無料だったのだ
試供品だと言ってほしかったが、困ったことに小生のパソコンは試供品を飲んでしまった
元に戻す方法も分からないような私(いつもやったら小生であるが自信がない表現をした)たちみたいなシャカリキについてきてるユーザーのこと考えて欲しいね
使い方は皆違う、あなたがまだ感じてなかったら忘れてください
このブログの題を今のようにしたのは嫌みであるが、会社は喜んでいるだろう
結局、どうせこの道しかないのだから・・・・
写真はヒラタアブ、1センチに満たない
鯵庵(6.14)


# by ajiankyoto | 2016-06-14 06:35 | 偽装 | Comments(2)

親鸞は鳥辺野に眠る

東山通り五条の大谷本廟の脇の細い道を上がっていくと清水寺へ出られる
清水寺の眼下、ここから泉涌寺の下・今熊野観音寺のあたりまで鳥辺野と言われた平安京の葬送の地だ
都の中での埋葬は許されない、庶民はここまで持ってきて屍をほって帰るのである
昔はよほど高貴な人でないと火葬にはされなった
この鳥辺野の清水寺へ登りかけたところに親鸞聖人の御荼毘(だび)所がある
親鸞は流罪になるも北陸・関東を転々として京都に帰って1262年に90才で亡くなった
南無阿弥陀仏の念仏を唱えることによって小人・凡人でも往生できるという
悪人であっても阿弥陀如来の本願により救われるという浄土真宗の教義を打ち立てた
御荼毘所は深い崖と擁壁の下にあり粗末なものであった
入口も分かりにくいし他宗派の墓地の中を進まなければならない
この清水寺へ行く道は少し急だが鳥辺山の裾を通る、墓地の関係者に限らず小生も含めて地元の人の知る道でもある
清水寺の下は葬送の地であったということは、観光客と観光バスでにぎやかな参道を行ったのでは分からない
初めてこの地に火葬場が出来た
明治6年に出来た大谷派本願寺と本願寺派本願寺、いわゆる東西本願寺の火葬場であった
京都市がこれを引き継いで花山中央斎場を運営するのは昭和7年のことである
火葬は仏教による葬法であるが、衛生的であるゆえに庶民にも受け入れられてきた経緯が見える
「墓地・埋葬等に関する法律」は昭和23年のことであるまだ70年は立っていない
ところで、歌舞伎の演目に「鳥辺山心中」というのがある
新作、岡本綺堂の脚本である
筋立てに無理を感じるが、つまらぬ短気な男も今の盛りの役者が演じると歌舞いて見える
武士も遊女も祇園の浮世を一歩踏み出せば鳥辺山である、という状況設定が効いている
当時はほぼ土葬、周りは亡霊だらけである、斜面に谷一面に土饅頭に卒塔婆の立つ地であっただろう
まさに足を踏み入れたらもうそこは霊界である
死のうと思わなければ怖くて入れそうにない
心中の屍は鳥や野犬が群れると知って見なければ意味が分からない
いつ頃から今の様な石碑の群れになったのだろうか?
今なら一度歩いてみるといい
そう紹介したいわけであるが去年(2015)の台風11号でこの鳥辺山の裾ががけ崩れでが大きくえぐられてしまって、今は五条坂大谷本廟から清水寺へは行けなくなっている・・
写真は鳥辺山、大谷本廟墓地(※平成28年6月当時)
鯵庵(28.6.10)

親鸞は鳥辺野に眠る_b0355451_08002694.jpg

# by ajiankyoto | 2016-06-10 08:07 | 親鸞 | Comments(2)

年寄りは自動延長に気をつけよう_b0355451_20034375.jpg
クレジットの明細を見て使ってないウィルスソフトの請求に気づいた
購入の覚えがない、今までこんなことはなかった、で、クレジット会社と購入先に問い合わせた
丁寧に対応してくれた、が、5年前にパソコン買ったときソフトのCDも一緒に買った
その時にインターネットで、メールアドレスとともに自動継続に登録していた
ウィルスソフト、今は別のものを入れている、メールアドレスも変わっている
ソフト会社は今回、期限が切れたためにメールで連絡したが返信がないので延長契約に同意したということで手続きをしたという
商品購入でNOと言わなければYESとみなすというのはおかしな話だ
クーリングオフには応じると言うが、そもそも商品の案内も届いてないのに
更新の契約は解除に応じますということになった
来月以降、クレジット会社を通じて返金できるようにするというので
つい、いつになく文句を言わずにありがとうとオペレーターの女の子に言ってしまった
携帯電話会社もこの手をよく使う
こちらが何も言わなければ自動継続だ
契約には期限があるが、自動継続にすればほぼ無期限と同じになる
互いに、手間が省ける思っていた
だが、毎回最初と同じ契約をしていることになって、会社にとって都合がいい仕組みになってたりする
ソフト会社も携帯電話会社も契約期間はもともと自分の都合で勝手に決めている
2年前より10年前、10年前より20年前の契約者が不利になる仕組みなのだ
閑話休題
確かに今は命も自動延長なのだが・・
縁起の悪い話で申し訳ないが
この広い世の中、持ち主は幽霊だけど自動継続でせっせと金だけ引き落とされてるなんて話がないわけではない
このウェブ関係の世界も、クレジットでないと支払が出来ないのが多い
内緒の携帯番号ぐらいはともかくとして、内緒の金融取引や内緒の銀行口座など気を付けた方がいいのでは
持ち主が急に幽霊になっても携帯電話は生きてるし、パソコンにはそのことが分からないのだ
例えば、このブログ、がんばって500編位は目標にしている
途中で倒れたら、誰にも何にも分からず・・やがて本当のデジタルゴミになってしまうのだろうね
それは構わないけど、しかし小生が幽霊でも毎月クレジットで銀行口座があるうち引かれていくのだろうね、パソコンはまだ働いている
パソコンの中だけのデジタル遺産と言うらしい・・
1年も更新がなかったら自動で自動延長タイムリミットでせめて無料コースに変えてゴミ箱に入れて欲しい
冗談じゃなくてそんなシステム考えてよ
年寄りは何はともあれ身辺整理が大事と言う話です
鯵庵(28.6.2)


# by ajiankyoto | 2016-06-02 07:57 | 往生 | Comments(3)